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休むことは癒すこと
春ですね。
入学、入社、異動、転勤、引っ越しなどなど、暖かくなる気温とともに周りの環境も大きく変化する季節です。昇進、昇給、結婚、子どもの誕生という嬉しい変化であっても、体にとってはストレスになります。
ストレスを感じると交感神経が優位になり、長期に渡りストレスにさらされることで、副交感神経への切り替えがしにくく、なかなか眠れないなど自律神経の乱れにつながります。アクセルいっぱい踏み込んで突っ走り続けていると、ブレーキが踏みにくくなるのです。
ほっとするひとときをもっていますか?
何をするとほっとしますか?
癒されることは何ですか?
満たされているなぁと感じるひとときはどんな時でしょうか?
リラックスして呼吸が深まるときはどんな時でしょうか?
リラックスすることは、副交感神経を優位にします。風邪をひいたときにたっぷりと眠ることで治りが早まるのは、副交感神経のおかげです。リラックスすることで筋肉もゆるみ、広がった血管の中を必要な栄養や流れるべきホルモンが全身に巡り、同時に疲労物質や老廃物もスムーズにリンパを流れて排出されます。
リラックスして副交感神経が優位になることで、消化吸収を促し、回復、補修など体がメンテナンスすることに集中できるようになり、自然治癒力が高まるのです。
実は少し前、凍結した路面で転んでしまい、肘、腰、肩を痛めました。鎖骨部分を痛めると仰向けや横向きがつらくてなかなか熟睡できない日々が続き、全く改善する気配も感じられず、気持ち的にも滅入った状態でした。
そんなとき、通常のヨガのダイナミックな練習はできないので、リストラティブ・ポーズという心身回復のポーズをいくつか集中的に練習しました。練習といっても深く深くリラックスする練習です。
すると不思議なことに夜十分に眠ることができるようになり、眠れるようになると回復がぐっと早まりました。全治2,3か月、3週間は安静にと診断された状態でしたが、なんと一週間後には腕が動かせるようになったのです。驚異的な回復力でした。
休息すること、リラックスすること、それは自分自身の内なる力を呼び覚ますことなのだと体感しました。
私たちは回復する力、自然治癒力をすでに持ち合わせているのです。トカゲのように切れた尻尾を再生することはできませんが、すりむいた傷も、転んでできたあざも、疲労した筋肉も修復することができます。傷ついた心だって時間とともに癒えますね。
内側にある回復する力、本質的な力、生まれ持った力を呼び覚ますことが、リストラティブの練習の恵みです。
車を走らせながら修理はできません。車を止めて休ませて、修理やメンテナンスすることが必要です。日々頑張っている方は、ぜひ一度立ち止まって自分自身を癒す、休息することを大事にしてください。
子どものため、家族のため、会社のため、といった周りの人に尽くすことも意味あるものですが、まずは何より自分自身を整えましょう。
自分を犠牲にして誰かのために愛情を注いであげると自分は空っぽのままです。自分自身のグラスにおいしいフルーツジュースを満たすようにいっぱいにして、自分を調和し整え、溢れでるものを他の人にもお裾分けできるとよいですね。
1日のおわりに、聴きながらかんたんヨガ、オーディブル「音ヨガ おやすみヨガ」はいかがでしょう?
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ヨガでコンディションを整える【期間限定クラス】
極上のリラクゼーションヨガ
文 ヨガインストラクター リカ/編集 七戸 綾子